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My scat echo...

或るポケモンサイトの一生 Part.3

>>Part.2

第三期 –転換期-(2004.3〜5)

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▲2014年3月17日のアーカイブ。更新履歴やBGMコントロールと共に参加サイトバナーがフレームになっている。Faviconモンスターボールドット絵に変更されていた。コンテンツバナーといい、合成サイトっぽい感じがしてきた。【原寸大画像】
デザインセンスも磨かれてきて、そこそこマシな感じになってきました。この時期も拡大路線を継続して維持し、コンテンツにはMIDIが追加され、サブコンテンツもやたら増えました。「ポケビアの泉」とは時代を感じさせるコンテンツです。また、掲示板は13も用意されていました。
 アクセス数は春休み時代に1日約1000アクセスと4桁を達成し、黄金期に続くピークとなりました。やはりサイト管理人からしたら4桁というのは1つの区切りになると思います。ランキング系サイトを見るとPokemon Access Champでは40位台ぐらい、Lugia Access Rankingでは20位台前半、いい時で20位を切るぐらいと、大手ではないにせよ、中堅といった感じでしょうか。第二期〜第三期はコミュニティがとても活発で、僕がぽけ者に触発されてサイトを作ったように、ポケ工に触発されてサイトを作る人もいました。
 しかし、第三期はとても重要な時期です。なぜなら、合成ポケモンコンテンツを廃止したからです。これまで合成をメインに据えてきたサイトが合成を廃止!?それにはこんな訳がありました。まず、拡大路線に固執していたこと。そして、その上で合成ポケモンは万人受けするコンテンツではないこと。ポケモンを切ったり貼ったりして作る合成ポケモンですから、中にはよく思わない人もいました。実は、それを初めて知ったのは割と早く第一期の頃だったりします。Pokemon Searchという、最大手の個人サーチエンジンがあるのですが、ポケ工ができてそこに登録しようとしたら、合成ポケモンを理由の1つに却下されたのです(確かに、あそこにはどんなに大手の合成ポケモンサイトもなかったように思います)。そして、当時は拡大路線の真っ只中。業界ナンバーワンを目指していて、驚くほど貪欲だったのでしょう、「このまま拡大していく中で、万人受けしない合成は足かせとなる」、そのような思考に至り、合成を廃止することになったのです。当時はその是非を問うような合成に賛成?反対?というアンケートも実施して、8割近くが賛成だったのですが、最終的には住民の意向を無視する形で4月6日、合成コンテンツが廃止されました。
当時のアーカイブには、

・管理者自身が合成に対する気持ちが変わってきた
・実際、多くの人々は合成を嫌っている

と記されていました。実は、合成ポケモンサイトとしてのポケモン工房は、わずか半年程度で終了したのです。そして「情報」が新たなるカテゴリに昇格しました。ちなみに合成廃止後、Pokemon Searchへの登録が叶いました。
 廃止時点の合成コンテンツはどうなっていたかといいますと、頂き物が結構増えていた他に、合成大会を実施していたようで、「大会優秀作品」なるものが追加されていました。何回実施したのか分かりませんが、第1回のアーカイブが残っており優勝者はカパキチさんでした。ちなみに合成廃止アンケートが実施される前に「合成の頂き物、合成レベル審査の受付は、一時停止中です。」というお知らせが書いてあって、合成廃止の伏線があったようです。
 また、第三期には掲示板などはレンタルCGIから自前で設置するCGIへの移行が始まりました。ちょっと個人的に困った荒らし(後述の氏ではありません)が発生しまして、セキュリティ強化のために実施しました。レンタルCGIは最新バージョンへの更新が遅いですし、自前で設置するほうがセキュリティが高いのです。しかし、当時使っていたISPのサーバーはCGIに対応していないのに、どうやって設置したのでしょう?実は、当時高機能なサーバーとして重宝されていたXREAで、長らく停止されていた無料サーバーの募集が再開されたのです。その際、pokekou.s55.xrea.comでアドレスをゲットし、そこにCGIを設置してポケ工からリンクしていました。SEO的な観点からか、移転によるアクセス減少を懸念したのか分かりませんが、XREAに全面移転はしなかったようです。まぁ実際、容量不足でもないし、早急に移転する緊急性に迫られていませんでしたからね。XREA側には「ポケ工@HPのススメ」が移され、まさしく「別館」に。そして後にPokemonNetSearcherという、個人サーチエンジンへと姿を変えました。まぁ、その辺りは別章で触れようかなと。
 ちなみにGW前にリニューアルをしたようですが、そのせいか否かアクセス数が下がったので1,2週間程度で前のに戻したようです。なんというアクセス乞食w ちなみにこれも当時のぽけ者のデザインの影響を受けたものだったのではないかと思います。

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▲2014年5月21日のアーカイブ。合成コンテンツが一掃されている。コンテンツバナーがブルー系になっているほか、フレームが廃止されている。Part.2の通り「CHAT ENTER」のアイデアはぽけ者から。「トピック」とやらによればこの時期に累計25万アクセスを記録したようだ。【原寸大画像】

こぼれ話④ 伝説(?)の荒らし「aaaa」

 ポケ工の第二期か第三期初頭らへんでしょうか、そのあたりの時期に、ぽけ者に「aaaa」を名乗る荒らしが出現し、ぽけ者のコミュニティが荒らされるようになりました。氏は高度な荒らしで、攻撃はかなり激しいものでした。住民の間でも話題となりチャットで「なんて読んでる?」「ああああって読んでる」みたいな会話があった記憶があります。言葉が通じるタイプで、チャットに氏が出現した時、

人天道>みなさん反応しないでください!反応に爆笑してますよ!!
aaaa>↑この反応に爆笑

という風なやりとりをして、自分でも爆笑してしまったのがとても記憶に残っていますw
 そんな荒らし「aaaa」ですが、ある時を境にWeb上から姿を消しました。そう、他ならぬ「人天道」の手によって・・・。この話を知る人はいないのではないでしょうか。いや、掲示板や独り言には書いたのかなー。書いていたとしても、ポケ工界隈の人しか知らないでしょう。
 当時のaaaaによるぽけ者への荒らしは本当にひどいもので、なんとかしたいと思っていました。しかし、ぽけ者は僕の支配の及ばない領域です。そこで、ポケ工におびき寄せてから対処することにしたのです。チャットかなんかでaaaaがいるときにURLを貼って自らポケ工に誘導しました。これはぽけ者を救いたい、などという、正義感によるものではなくて、「他人を困らせようとしている奴を逆に困らしてやりたい(それが楽しい)」みたいな、不純な動機ですw
 そして、当たり前ですが今度はポケ工も激しい荒らしを受けるようになりました。その頃の掲示板プログラムは荒らし対策も不十分で、レンタル物だったので対処も難しかったのを覚えています。脆弱性かなんかをついて掲示板を使用不能にされたこともありました。aaaaはプロキシを経由し、発信元を匿名化していました。しかし、その匿名化も完全なものではなく、「proxy.domain.jp」となっていて、使用しているISPは把握できました。なので、ある程度荒らされたら、これまでの悪行を記録したログと共に当該ISPに通報をしました。文面は、荒らし対策委員会という荒らし対策サイトを参考にしていたと思います。しばらくして返信が来て、対処した旨があり、以来ぱったりとaaaaは姿を表さなくなりました。ポケ工はもちろんですが、ぽけ者からも消えたはずです。しかし、合ポケwikiではaaaaの攻撃によってぽけ者が閉鎖されたとありますが、通報は間に合っていなかったのでしょうか。うーん、どうなんでしょう。そもそもいつこのaaaaが出現し、いつ撃退したのかすらもあまり覚えていないのです。まぁぽけ者はaaaaがいなくても荒れていた時期があったようですし、1回閉鎖して復活という経緯を辿ったような記憶もあるし、よく分かんないですね。

こぼれ話⑤ 大手サイト管理人、降臨

 第三期はMIDIコンテンツが追加され、掲示板もMIDIファイルがアップロードできるMIDI掲示板も新設されたのですが、ある日、なんと、当時の大手「ポケモンナビゲーター」管理人HさんよりMIDIの投稿がありました。しかも、自身のポケナビでは公開していないものといいます。ポケ工への掲載は自由ということなので提供MIDIという形で掲載させてもらいました。大手サイトの管理人が来たというだけでも驚きなのですが、自サイトでも公開していないMIDIを投稿・掲載自由というのはとても驚きましたし、同時に嬉しかったですね。やはり大手サイトの管理人というのは、中堅弱小サイト管理人からすると憧れなのです。
 その頃は宣伝広報活動の一環で、大手サイトへの相互リンク申請やサーチエンジンへの登録を活発に行っていたのですが、その中にポケナビもありました。リンク申請だけするのは忍びないということで、たまにコミュニティに参加することもあったのです。そこらへんからポケ工を知り、何かを気に入ってくださったのでしょうか。Hさんは他に掲示板に出現したりはしなかったと思うのですが、チャットに出現した時があって、みんな大手サイト管理人の出現に驚いて「ひ、H様・・・!」と打っている人もいた記憶があります。
 ちなみにHさんはポケナビ後、リオン@というHNでMIDIサイト「Lightning Spirit」を開設され、現在は「激戦の人」として活動されています。ちなみに当時のポケ工MIDI掲示板には「原曲を適当に激化してXGにしたもの。」とあり、当時から「激戦の人」の気質があったようですねw
 そういう経緯(リンク申請)で知ったと推測され、見に来てくれた大手サイト管理人は他に「ぽけもんぱぁく」(現PokeData)のSさんがいました。Sさんは独り言の方を気に入ってくださったようで、独り言ブログにトラックバックを送ってくれたり、ポケメディ後のブログをはてなアンテナに入れてくれていたようです。
 ちなみに両氏共にイニシャル表記です。当時は本名で活動されていたのですが、現在はそうでない事実を鑑みてイニシャル表記にしています。

《Part.4へ続く》

おまけ 合成ポケモン

実は今手元に残っているサイトのデータって、最終更新時のPokemonMediaのものぐらいしかありません。つまり合成ポケモンやら何やらは残っていないのです。なので当時の合成を見るにはアーカイブを漁るしかありませんが、あまり残っていないようです。でもまぁ、せっかくですし合成廃止の回想によせてアーカイブのスクショを載っけておきます。ただ、全て2月11日と古めのものしか残っていませんでした。せっかくなので頂き物系も載せますが、問題があるという方はご連絡ください。


▲人天道の合成作品【原寸大画像】


▲頂き物その1【原寸大画像】


▲頂き物その2【原寸大画像】

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▲My Room【原寸大画像】