wan-dabadabadaba

My scat echo...

ネット炎上のルーツを政界に見た

都議会での差別的野次が話題になっているようですが、竹田圭吾氏が興味深いツイートをしていました。

今回の野次騒動を追求する流れをネットの吊し上げや晒し、つまりネット炎上と変わらないと発言しています。でも、この騒動がネット炎上と変わらないというより、「政界炎上」が一般市民のレベルになったものが「ネット炎上」ではないかと思いました。

どこかで迂闊な発言をした政治家は、すぐマスコミや敵対政党に問題にされ、連日その発言に関して徹底的に追求されます。役職を更迭となったり、ひどいと自殺にまで追い込まれるほどです。

この構図、実にネット炎上とそっくりです。ネット上で迂闊な発言をすると、2chその他で問題にされ、ネガティブな情報が拡散され、個人情報が暴かれ、所属組織(学校・会社など)に処分されます。

政治家が徹底追求されるのは、とにかく敵対政党の人気を落としてやりたい、反撃の突破口を開きたいという思惑が多分にあるでしょうが、1つには行き過ぎた正義があると言えますし、ネット炎上の放火魔の行動源も行き過ぎた歪んだ正義にあるという点で、共通しているように思えます。また、その行き過ぎた正義によってその追求自体があまり建設的ではないというところも似ています。今回の野次騒動でもそういった批判があるようですし。

政治家という公人の発言は、マスコミによって拡散されていきますが、インターネットの登場により個人の発言も政治家の発言のようにすぐ拡散されるようになったのです。ネット炎上というのは実は新しい現象でも何でもなく、「政界炎上」という古い現象が、一般市民レベルにまで輸入されただけのものであるのかもしれません。