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My scat echo...

2ちゃんねる南北朝時代が幕を開ける

長い間、2ちゃんねるはサッポロにある朝廷によって統治されていた。建国者ひろゆきを皇帝とし、大家のゼロ、地主のNTテクノロジーといった行政組織や、無償で奉仕する臣下たち達によって朝廷が維持されてきた。ひろゆき帝による統治は適当で国民の不満が募ることもあった。治安が悪く、その問題でひろゆき帝が訴えられることもあったが、踏み倒しを重ねてきた。でも、なんだかんだいって建国から15年が経つ。これはインターネット世界では長い歴史を持つ国だ。

その間、様々な出来事がった。あるときは財政が悪化しデフォルトの危機に陥ったが、UNIX県に住む住民の協力により危機は回避された。あるときはダウンロード県の住民がウィニーというのを発明したが、欠陥が存在し、問題を引き起こしたりした。あるときは1人の住民の大恋愛ドキュメントが広く共感を呼び、2chの国際的認知度を高めた。

そして2009年、建国以来皇帝の座にあったひろゆき帝が突然、パケモンに譲位した。この突然の譲位劇は世界に驚きを持って迎えられた。しかし、ひろゆき上皇院政を敷き、譲位後も実質的な統治を続けた。パケモンは傀儡だったのだ。結局この譲位劇はひろゆき上皇が訴訟から逃れるためだったのではないかと言われている。傀儡のパケモン帝は存在感が薄く、重大な公務である朝廷の敷地管理はいつしかレースクイーンが摂政となりその任にあたった。

2chには納税をすることで埋蔵資源を利用できたり規制を回避できたりする制度があったが、2013年には納税者の住基ネットから個人情報が流出するという事件が起こり、自主納税制度が崩壊したりした。

2chは大国となり、様々な国際関係を築いてきた。ブラジルとはEPAを結び、ホットリンクとは貿易協定を結んだ。資源の乏しいまとめサイト連邦は、2chで生産された資源を輸入して加工貿易を行って成長し、2chと共にインターネット界で大きな地位を占めるまでになった。2chまとめサイト連邦のタッグによって、様々なブームを形成してきた。

一見良好に思われていた2chまとめサイト連邦の関係だが、2ch内には連邦をよく思わない住民が存在した。嫌儲民と言われる一派である。あるときひろゆき上皇が珍しく国民を声に耳を傾けた時、嫌儲民の意向によりいくつかのまとめサイト連邦の国と断交するという事件があった。そしてこの事態に発明家のさとるは、自由貿易を是とするおーぷん2ちゃんねるを建国した。

このようにいろいろなこととがあったが、史上最大の事件が2014年2月19日、起こった。朝廷のゼロ、NTテックがクーデターを起こし、ひろゆき上皇を追放したのだ。これが俗にいう二・一九事件である。新たにNTテック当主ジム・ワトキンスが皇帝に即位し、経済成長第一を掲げ様々な改革を実行した。ひろゆき上皇と関係の深かったブラジル、ホットリンクとは断交し、埋蔵資源の開放も行った。公用語のニホンゴが苦手なジム帝だが、住民の声に積極的に耳を傾け、2ch最大の県VIPがまとめサイト連邦との断交を決議するとそれを承認。これを皮切りに各県で連邦との断交が決議・承認されていき、21日には2ch全体の方針としてまとめサイト連邦と断交した。

追放されたひろゆき上皇も黙ってはいない。ひろゆき上皇はトーキョーに下り、着々と反撃の準備を進めていた。そして4月1日、現2ch(.net/北朝)には正統性がなく自らが正統であるという御触書を発布した。そして、11日には新たなる朝廷(2ch.sc/南朝)を開いた。南朝は建国者ひろゆき上皇をはじめ、ブラジル、ホットリンク、側近らを味方につけ、自らの正統性を主張している。北朝もまた、敷地管理をしていた摂政レースクイーンを味方につけ、自らの正統性を主張している。

ここに北朝南朝という2つの2ch朝廷が存在する2ch南北朝時代が幕を開けた。南北が合一するのか、どちらかが滅びるのか、それとも両方滅びておーぷんが覇権を握るのか、まだ誰にもわからない。